調査リポート
「サーバ仮想化ソフトウェア」シェア(2014年):シェア情報アーカイブ
中小企業層でもサーバ仮想化活用は実践段階に入っているとみられる同市場。シェア情報を紹介する。
ノークリサーチの調べによれば、中堅/中小企業での主要なサーバ用途単位での仮想化導入率は4〜5割で“検討中”の割合も高いため、同用途ではごく普通に仮想化が適用されるようになっていくと予想されている。
中小企業層でもサーバ仮想化活用は実践段階に入っているとみられており、物理サーバ台数削減だけでなく、柔軟なリソース変更などの高度な活用提案が有効と考えられる。未導入の企業にサーバ仮想化活用の障壁を尋ねると、“サーバ仮想化で得られる投資対効果が不明確”といった回答が多く、対象システムの選定支援が障壁の解決に有効と考えられる。
「導入済み/導入予定のサーバ仮想化ソフトウェア(ハイパバイザ)」の市場占有率を見ると、2014年1〜2月時点で、第1位のベンダーが31.5%、2位が24.1%であった。上位2社の合計では全体の半数を占め、それら以外の割合はわずかにとどまっている。
1位のベンダーの製品のうち、サーバに別途インストールしたものが17.6%で、サーバに最初から組み込まれているものが13.9%であった。2位のベンダーの製品のうち、サーバOSに含まれるものが19.6%、サーバOSとは別に単独で利用するものが4.5%であった。一方“分からない”という回答も3割弱存在しており、ユーザー企業がソリューションの選択要素としてハイパバイザをどこまで意識するかは、今後の動向を注視する必要があるとみられる。
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