調査リポート
「メールフィルタリングツール」シェア(2013年度):シェア情報アーカイブ
62億5000万円規模と見込まれる2013年度の国内メールフィルタリングツール市場。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2013年度の国内メールフィルタリングツール市場規模は62億5000万円と見込まれる。
当該市場は、個人情報保護法の施行により、フィルタリング機能のみでなく、情報流出の抑制や、不祥事の際の証拠保全といった観点でアーカイブ機能と合わせた利用が基本となっており、複合的なメールセキュリティ対策ツールとして拡大してきた。現在では、こうした各種機能を搭載したクラウドサービスも登場している。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、大手企業を中心に大きな実績を持つ1位のベンダーが53.6%で、同社ではASP型サービスやクラウド環境対応版の提供を開始している。2位は24.0%で、メール誤送信の防止機能などの強化を図っている。3位は7.0%で、クラウドサービス事業者向け製品の最新バージョンで都度権限付与機能などを追加している。
スマートフォンやタブレット端末の普及により企業のメールシステムが複雑化しており、当該市場の成長要因として想定される。その他、未導入企業が依然として多い中堅企業層での新規需要の掘り起こしや、クラウドサービスの普及に伴うサービス事業者向け需要の増加が挙げられる。特に後者のクラウドサービス参入事業者の増加による需要の拡大が期待される。
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