オムニチャネルの旗手となるか、「モバイルPOSレジ」大全:IT導入完全ガイド(4/6 ページ)
従来型POSレジと比べて安価に利用できるメリット故に広がりを見せるモバイルPOSレジ。知っておくべきモバイルPOSレジの基本を徹底解説する。
店舗業務に役立つ機能
顧客管理
店舗を利用する客の情報をiPadやサーバの管理画面から入力し、管理できる機能。客の写真はもとより、顧客IDや名前、電話番号、メールアドレス、住所、年齢、誕生日など必要と考えられる情報をヒアリングし、管理することができるようになる。購入履歴などもあわせて管理すれば、キャンペーン情報などを個別にメールすることも可能だ。
予約管理
紙で管理する予約台帳をモバイルPOSレジ内で管理できる機能。飲食での利用であれば、店舗にある席の情報を事前登録し、時間ごとに予約を受け付けて管理できる。店舗のWebサイトと連携させることで、Webサイト上で受けた予約を反映することも可能だ。
在庫管理
雑貨などを扱う店舗には欠かせない、バックヤードの在庫を管理する機能。事前登録した商品の在庫数を設定し、必要に応じて変更することが可能になる。商品名入力やバーコードをスキャンすることで、その商品在庫がどの程度あるのかがすぐに確認できる。
外部連携機能
連携のためのAPIを用いて、さまざまな外部サービスと連携できる機能。CSVでのデータインポート、エクスポートはもちろん、給与管理や勤怠、シフト管理、基幹システムにある会計システムとの自動連携など、業務の効率化につながるさまざまな連携が実現できる。既に実績のあるものはWebで公開されているが、自社固有のシステムとの連携はインテグレーションによって個別開発を行うことができるようになっている。
なお、企業向けの取り組みとしてモバイルPOSレジに集まった売上データをSalesforceに取り込む連携をパッケージ化したものも存在する。
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