調査リポート
「無線LAN子機」シェア(2014年度):シェア情報アーカイブ
8000万円規模と見込まれる2014年度の無線LAN子機市場。ニーズの低下を受け、市場縮小の傾向が見られる。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2014年度の無線LAN子機(エンタープライズ分野※)の国内市場規模は、数量ベースでは6500台で前年比35%減、金額ベースでは8000万円で前年比33.3%減と見込まれている。
当該市場では、エンタープライズ向けベンダーがコンシューマー向けベンダーに比べて劣勢となっている。無線LANの利用端末がノートPC/スマートデバイスなど、コンシューマー向け市場よりも限定されていること、高速化ニーズがあまり強くないこと、各ベンダーがアクセスポイントで子機の役割を果たす製品を投入していることなどが理由に挙げられている。
また、ノートPC/スマートデバイスなどの端末に無線LANチップの搭載が標準的になっているなど、子機に対するユーザーニーズの低下を受けてエンタープライズ向けが中心のベンダーでは製品提供を終了する動きも出てきており、今後も市場の縮小が続くと考えられている。
※当該製品は法人であってもコンシューマー向け製品を利用するケースもあり、分類が困難であるため、市場に参入しているメーカーを「コンシューマー向け中心メーカー」「エンタープライズ向け中心メーカー」に分類し、それぞれをコンシューマー市場/エンタープライズ市場としてとらえた。そのため、「コンシューマー向け中心メーカー」が提供するエンタープライズ向け製品もコンシューマー市場としてとらえた。
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