プロジェクト管理ツールの導入状況(2014年):IT担当者300人に聞きました(1/5 ページ)
IT担当者325人を対象にプロジェクト管理ツールについて調査を実施。導入状況、きっかけ、導入しない理由などの実態が明らかに。
キーマンズネットでは、2014年11月5日〜11月18日にかけて「プロジェクト管理ツール」に関するアンケートを実施した(有効回答数325件)。回答者の顔ぶれは、情報システム部門が全体の36.6%、一般部門が63.4%という構成比だった。
今回、聞いたのは「プロジェクトの失敗要因」や「導入状況」「満足度」「重視ポイント」「導入しない理由」など、プロジェクト管理ツールの導入状況を把握するための質問だ。その結果、プロジェクト管理ツール導入済み企業は全体で20.3%にとどまり、中でも100人以下の中小企業での導入率は8.2%と、中小企業での導入が進んでいない状況が明らかとなった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので事前にご了承いただきたい。
プロジェクト失敗「経験あり」の半数以上は「コミュニケーション不足」が原因
はじめに、プロジェクトの失敗経験がある人に、その要因について尋ねた(図1)。その結果、1位が「関係者とのコミュニケーション不足」で55.9%、2位が「プロジェクトマネジャーの経験不足」で32.3%、同率3位が「リスクマネジメントへの関心度の低さ」「見積ミス」で30.8%、5位が「成功の定義が不明確」で28.5%と続き、半数以上が関係者とのコミュニケーション不足が原因でプロジェクトが失敗に陥った経験があることが明らかとなった。
具体的なコメントでは、「顧客との要件定義に不足があった」といったコミュニケーションが問題になった声や、「新規事業の目標設定がなかった」や、「プロセスの優先順位付けの見直しが随時行えなかった」など、プロジェクト管理能力の不足が原因となった声が聞かれた。
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