富士キメラ総研の調べによれば、2014年度の国内L2/L3スイッチ市場規模は、前年比4.1%減の1814億円と見込まれている。
当該製品には2タイプあり、筐体にさまざまなモジュールを差し込んで利用するシャシー型が前年比15.6%減の675億円で、拡張性が限定されるボックス型は前年比4.4%増の1139億円と見込まれている。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、第1位のベンダーは2タイプともに実績が高くサポート面でも強みを持っており、33.1%となっている。2位は10.7%で、前年度から拡大傾向が継続している。3位は10.5%で、移動体キャリア向けのモバイルバックホール需要が好調となった。4位は8.8%で、特需を獲得した前年度から例年並みに戻ったものの販売は堅調とみられている。続く5/6/7位は、7.2%/4.5%/3.6%となっている。
今後、シャシー型では、キャリアのトラフィック逼迫対策需要が落ち着き、またエンタープライズではコア用途のボックス型置き換え傾向があり、緩やかな減少が見込まれている。ボックス型は5〜7年サイクルでのリプレース需要のほか、エッジスイッチに収容する端末の増加が見込まれ、緩やかに拡大を続けると考えられている。ただし、エッジスイッチは、無線LAN技術の高速化に伴い無線LAN APと競合する可能性も想定されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.