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ビジネスノートPC「Ultrabook」は今、どうなっている?IT導入完全ガイド(2/4 ページ)

ノートPCの中でも薄さと軽さ、そして妥協しないスペックを誇る「Ultrabook」。しかし、かつてのような各社がそろった新製品の発表は見られない理由とは。

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インテルのCPUラインアップとUltrabook

 冒頭でも触れたように、Ultrabookの進化は、インテルの開発するCPUに合致してきた面がある。ここで、インテルが2014年末から2015年にかけて提供する、いわゆる「第5世代Coreプロセッサー」と、デバイスとの相関図を示す。

第5世代Coreプロセッサーとデバイスとの相関図
図1 第5世代Coreプロセッサーとデバイスとの相関図(出典:インテル)

 第5世代Coreプロセッサーは、14ナノメートルプロセス技術が採用された「Broadwell」というコードネームで知られるプロセッサ群だ。第4世代(こちらは「Haswell」と呼ばれる)と比較するとより小型化、低電力化が進み、内蔵グラフィック機能も向上した。

 詳細は割愛するが、そのラインアップは「Broadwell-Y」「Broadwell-U」「Broadwell-M」「Broadwell-H」(この表にないデスクトップ向け「Broadwell-Kシリーズ」もラインアップ予定)となる。

 この図を見ると、「Broadwell-Y」「Broadwell-U」が、Ultrabookの該当する2 in 1とクラムシェルPCをしっかりとカバーすることが分かる。インテルとしても、Ultrabookのコンセプトを満たすのに十分なスペックを有したCPU製品を、今後も展開していくということは間違いない。

 Ultrabookの要件は今後も更新され、製品も登場し続けることが濃厚だ。ただし「Ultrabookはこのような仕様を満たした製品です」という明確なガイドラインがユーザー側に提示される可能性は薄くなりそうだ。

 Ultrabook製品の判別基準は、インテルとベンダー間の調整でUltrabookと認められた製品、つまりUltrabookのステッカーが貼付されている製品こそがUltrabookだ、ということになる。逆にいえば、薄くて軽いクラムシェルタイプのノートPCや、コンパクトな2 in 1のPCといったUltrabookに酷似している製品だとしても、Ultrabookのステッカーが貼付されていない製品はUltrabookではない、ということになる。

コラム:これがUltrabookの証だ

Ultrabookの証となるステッカー
Ultrabookの証となるステッカー

 Ultrabookの証となるステッカーは、要件をクリアした製品ならば本体に必ず貼付される。Ultrabookか否かを判断する基準となる重要アイテムだ。必ずチェックしよう。

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