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「ワンタイムパスワード」シェア(2014年度)シェア情報アーカイブ

2014年度は金額ベースで55億円と見込まれているワンタイムパスワード市場。シェア情報を紹介する。

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 富士キメラ総研の調べによれば、2014年度の国内ワンタイムパスワード市場規模は、数量ベースで690万ID、金額ベースで55億円と見込まれている。ここ数年で個人PCやモバイルを対象にしたフィッシングやスパイウェアなどによる被害が増加したことを受け、従来よりも強固な認証システムとして市場拡大が続いている。

 現状では、ハードウェアトークンを利用する方式が主体だが、機能面でのコモディティ化が進むとともに、購入費用や紛失/故障対応など管理/運用コストの負担から、ソフトウェアトークンやトークンレスタイプの利用が拡大している。これらは単価が安いこともあり、金額ベースでの市場成長率は、数量ベースと比較すると低くなるとみられる。

 ベンダー別の市場占有率(見込)を見ると、1位のベンダーは、数量で42.0%、金額で54.5%。ソフトウェアトークンの数量ベースでの実績は拡大しているものの、金額ベースでは横ばいとなった。数量ベースで2位のベンダーは、2014年度は大規模案件の獲得と金融業界向けの実績拡大が見込まれる。同社は金額ベースでは4位となっている。

 今後は、クラウドサービスや企業及びコンシューマーのスマートデバイスの利用拡大、プライベートクラウド構築など企業の情報システム基盤の統一化によるリモート環境からのセキュアなアクセスへのニーズが拡大するとみられ、当該製品も市場を拡大していくとみられる。

「ワンタイムパスワード」シェア(2014年度)
(出典:富士キメラ総研)

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