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「Chromebook」は法人利用で生きるのか?IT導入完全ガイド(1/7 ページ)

2014年夏から日本でも販売されたChromebook。米国では教育現場をはじめ法人市場での導入が進んでいるが、日本ではどうなるか?

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 2014年夏に日本国内でも販売が開始された「Chromebook」。米国では、低価格なハードウェアと管理、運用が容易なところから教育現場をはじめとして法人市場での導入が進んでいる。日本国内でも今後の導入が期待される「Chromebook」だが、その実態はまだまだ認知浸透しているとは言い難い。そこで今回は、企業で「Chromebook」を活用する際のメリットやデメリット、活用シーンなどを整理するとともに、セキュリティや運用管理面で考慮すべき点について紹介することで、製品検討の一助となる記事としたい。

Chromebookの基本

 「Chromebook(クロームブック)」とは、Googleが開発した「Google Chrome OS」(以下「Chrome OS」)を搭載したノートPCの総称だ。外観は一般的なノートPCと大差なく、液晶ディスプレイとキーボードを搭載した、クラムシェル型の筐体となっている。

製品のイメージ
図1 製品のイメージ。Dell「Chromebook 11」。外観は一般的なノートPCと同様。スペックはCPUがCeleron 2955U (1.4GHz)、メモリが4GB、内蔵ストレージは16GB SSD、ディスプレイは11.6インチ(1366×768ドット)となっている。最大10時間駆動が可能(出典:デル)

 Chrome OSは、Linuxをベースとして開発されたオープンソースのOS。Googleが開発したWebブラウザ「Chrome」を発展させたOSで、Webの閲覧とWebアプリケーションの動作に特化した設計になっている。

デスクトップ領域
図2 デスクトップ領域。Chromebookを起動し、ログインすると表示される「デスクトップ領域」。アプリなどはWebブラウザ「Chrome」を介して動作する(出典:デル)
Chrome
図3 アプリの起動などはChrome上で動作する(出典:デル)

コラム:変わり種も続々お目見え、新型Chromebook事情

Chromebox
図4 Chromebox

 この記事ではChromebook、つまりChrome OSを搭載したクラムシェル型のノートPCタイプの端末について解説する。しかし最近では、Chrome OSを搭載した、別形態のデバイスも登場している。

 「Chromebox」は、Chromebookから液晶ディスプレイとキーボードを廃して小型の筐体に集積したデバイス。手のひらに収まるサイズというから驚きだ。

 さらにスティック型の「Chromebit」も登場している。こちらはディスプレイやテレビのHDMI端子に差し込むだけでChrome OSを利用できるという、いわゆる「スティック端末」。いずれも、Chromebookよりも更に低価格でChrome OSを活用できるということで、今後のChrome OS発展の立役者となる可能性もあろう。

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