調査リポート
「インクジェットプリンタ/MFP」シェア(2014年):シェア情報アーカイブ
2014年は前年比4%減の546万台だったインクジェット製品市場。1位は43%、2位41%の占有率を獲得。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2014年の国内インクジェット製品の総出荷台数は、前年比4.3%減の546万台であった。調査対象は最大用紙サイズA4判以上のインクジェットプリンタ/MFP(複合機)であり、総出荷台数の内訳は、プリンタ単機能製品が前年比5.6%増の72万台、MFPが前年比5.6%減の474万台となっている。
当該製品の年間総出荷台数は2012年の622万台をピークに2年連続で減少している。また、MFPの比率は前年比1.2ポイント減少し86.8%となり、国内インクジェット製品の複合機化はほぼ飽和に達したとみられる。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位、2位のベンダーがそれぞれ43.4%、41.1%と大きなシェアを占めた。両社は、第3四半期以降、特に年末商戦向けに打ち出した価格戦略により、シェア獲得に成功したとみられている。そして10.2%の3位、4.5%の4位を加えた4社で市場の99%以上を確保している。
家庭内の当該製品の普及は進み、リプレース需要がほとんどである。消費者にとって必要がない時はあえて買い換えない商品となっている。2014年は低価格のインクジェットプリンタが好調であったが、当該市場の主力は複合機であり、ベンダー各社は複合機で消費者の購買意欲を刺激する新たな用途やコンセプトを探り、開発/販売施策を採るべきと考えられている。
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