調査リポート
「ハウジング(アウトソーシング)」シェア(2015年):シェア情報アーカイブ
2015年は2610億円の市場規模のハウジング(アウトソーシング)。シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2015年の国内ハウジング(アウトソーシングサービス含む)市場規模は2610億円で、内ファシリティが1200億円、運用サービスが1410億円と見込まれる。当該サービスは、インフラ部分に加えミドルウェア/アプリケーション部分までを運用サービス領域とし、ファシリティとインフラ運用のみ提供される基本的なハウジングサービスは除外されている。今回の調査ではまた、付随する通信回線サービス、及び他データセンター事業者向けサービスの売上は除外した。
当該サービスは基本的にSI系事業者がシステム設計/構築とワンストップで提供し、新規システム案件に加え、システム更改を期にオンプレミスや基本的なハウジングサービスから移行するケースが多くなっている。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、1位のベンダーは17.8%で、グループ企業向けの実績が高いものの業種を問わず外販ビジネスが増加しており、堅調に実績が拡大している。2位は大型案件の受注があり13.6%で、3位は12.9%、4位は10.7%である。
今後、ホスティング/クラウドへの移行や、仮想化の進展に伴う利用ラック数の減少などが、市場阻害要因として挙げられる。しかし、企業におけるITシステム運用の負荷は増加しており、新規案件に加え、基本的なハウジングサービスユーザーのフルアウトソーシングニーズの拡大により、当該市場は堅調な拡大が予測される。
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