調査リポート
「イメージスキャナー」シェア(2014年):シェア情報アーカイブ
2014年は前年比13.9%減の24万5000台となったイメージングスキャナー市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2014年の国内ドキュメントイメージングスキャナーの出荷台数は、前年比13.9%減の24万5000台となった。その内、シートフェッドタイプの出荷台数は同比13.2%減の13万3000台、フラットベッドタイプが同比14.7%減の11万2000台であった。
2014年第1四半期(1〜3月)に、増税前の駆け込み需要から前年同期比で増加を記録したが、その後は減少を続け、通年では大幅な減少となった。当該製品のうちフラットベッドタイプは、2013年はトップシェアベンダーの新製品により前年比でほぼ同等の出荷台数を維持したが、2014年は大幅な減少となった。シートフェッドタイプも減少は緩やかになってきたものの、2014年も大きな減少を続けた。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーが47.6%、2位が25.8%、3位が22.5%で、上位3社で国内市場の95%以上のシェアを占めている。2位と3位のベンダーはフラットベッドタイプの比率が高く、1位とその他のベンダーはシートフェッドタイプを主に販売している。
今後、e-文書法の要件緩和やマイナンバー制度など、当該市場にプラスの効果をもたらす法改正が予定されているが、それらはコピア系複合機やスマートフォンなどほかのテクノロジー製品からも注目されている。当該市場の維持拡大にはそれらを抑えてユーザーに選ばれるよう、利便性をしっかりと訴えていく必要があると考えられている。
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