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ストレスチェック義務化への対応状況(2015年)IT担当者300人に聞きました(5/5 ページ)

労働安全衛生法の改正により、従業員数50人以上の事業所では年1回以上、従業員に対するストレスチェックの実施が義務化された。

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従業員の8割が仕事で感じるストレス、具体的には?

 回答者の約8割が回答した「仕事でストレスを感じている」という状況。具体的にはどういったものなのか。

 まずは「仕事量」について。仕事内容が多岐にわたる一方で人手が少ないこと、予定外のタスクが発生することがストレスの要因になっているようだ。

  • 「自転車操業で、週報に記載された労働時間の少ない人からどんどん炎上プロジェクトに放り込まれる」(IT製品関連業、ストレスチェック実施済み)
  • 「スケジュールで作業しているが予定外の仕事が多い」(IT製品関連業、ストレスチェック実施済み)
  • 「既存システムの運用と改修で何年分ものスケジュールが詰まっているのに、新規の提案がないと評価につながらないといわれる。上層部の理解がない」(流通・サービス業、ストレスチェック実施予定なし)

 次に「仕事の失敗」について。仕事量とも関連するが「失敗するかもしれない」という不安がストレスの原因になっているようだ。

  • 「忙しさを理由に遅れている仕事があると、それが気になってストレスがたまる」(IT製品関連業、ストレスチェック実施予定中)
  • 「日々の売り上げを管理していて、失敗するとユーザーや客先に迷惑を掛けてしまう」(IT関連外の製造業、ストレスチェック実施予定なし)
  • 「作業ミスによる原因追求と再発防止を考え、それをお客さまに説明しなければならないという重荷」(IT製品関連業、ストレスチェック実施済み)

 最後に「勤務時間に見合わない賃金」について。職場の環境がワークライフバランスに大きな影響を与えているようだ。

  • 「家には寝に帰るだけ。今の倍の報酬がほしい」(IT関連外の製造業、ストレスチェック実施予定なし)
  • 「ここ10年、ボーナスが全く出ていない。常駐勤務が終わった後、無給前提で自宅で社内SE業務や管理業務を行わなければならない」(IT製品関連業、ストレスチェック実施予定なし)
  • 「休憩が取れないにもかかわらず賃金に反映されない。残業時間も制度上少なめに申請されてしまう」(IT製品関連業、ストレスチェック実施予定なし)

 ストレスチェック義務化の実施によって、これら職場のストレス原因がなくなることを期待したい。

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