未来の五輪種目が生まれるか、動き出した「超人スポーツ」とは?:5分で分かる最新キーワード解説(2/3 ページ)
人間の身体、五感、頭脳の能力をITをはじめとする技術で拡張した「超人スポーツ」が登場した。未来の五輪へ、新ジャンルとなるか。
さて、「超人スポーツ」は現段階でどんな構想があるのだろうか。以下には要素技術も含め、目に見える取り組みの一部を紹介することにしよう。
身体の拡張
スポーツ義足
板バネのついたスポーツ義足は、ロンドンオリンピックの陸上男子400メートルで両足に装着したランナーが準決勝まで進出したことで認知が広まった。日本でも五輪選手の為末 大氏が参加する「Xiborg(サイボーグ)」プロジェクトが義足開発とそれを用いる選手育成に取り組んでいる。
スマートスーツ
農業コンサルタントが発明、実用化した「軽労化」スーツ。高齢者が農作業時に繰り返し行う中腰姿勢での重量物の持ち上げ動作のつらさに着目し、その労力や体への負担を軽減するために、最新ロボット技術を応用しようと研究した結果、ほとんど弾性体(ゴム材)の張力だけで作業を補助できるスーツに行き着いた。
介護労働や荷物の積み下ろし作業などの作業補助の他、腰痛などの疾病やけがのリスクの回避、トレーニング目的にも利用できる。北海道大学発のベンチャー企業、スマートサポートが試験販売する。
バブルジャンパー(競技)
ハッカソンで提案された、ジャンピングシューズを履いて相撲をとる競技。透明で柔らかい素材の風船状の防具に人間が上半身を入れ、ぶつかったり倒れたりする時の衝撃を和らげる。
バブルサッカー(競技)
上と同様の防具を身に付けて行うフットサルのような競技。ノルウェーのサッカーバラエティ番組で誕生し、世界各国で行われている。これにさらに最新技術をつけ加えて、誰でもがより楽しめるものにすることができるのではないかと考えられる(参考:日本バブルサッカー協会)。
道具の拡張
HoverBall
球技のボールの代わりを小型サイズのドローンが務め、ボールが浮き上がる(反重力)、帰ってくる、相手プレイヤーをボールがよける、身体に触れないように近くにとどまるなど、普通のボールではあり得ない動きを利用する競技も考えられている(参考:東京大学大学院情報学環 暦本研究室、図3)。モーションキャプチャー技術やゲーム制御装置との組み合わせで複雑な動作が可能だ。
他にも電気通信大学小玉幸子研究室ではセンサーを組み込んだボールの動きに合わせてCGが変化するAR技術などが開発される。
また、ハッカソンでは松葉づえの操作でエネルギーチャージした上で行う「松葉づえチャンバラ」のような競技(図4)、馬車を模した現代版チャリオット(図5)、電動スクーターに乗って、ボールを落とさないようにゴールに入れて得点を競い合う「Hover Crosse」(図6)、ドローンを鷹に見立ててプレイする「鷹匠」(図7)などが提案された。
フィールドの拡張
Hado
ヘッドマウントディスプレイとスマートウォッチを利用して、手を突き出したり弓を射ったりするジェスチャーを感知して、対応する「波動拳」でバーチャル空間上の相手やモノを攻撃するゲームなどが行える。同一のバーチャル空間を共有してチームでプレイ可能。meleapが開発、商品化した。
自律飛行ドローン
撮影用ヘリコプターと自律撮影機能、カメラワーク指示を出すためのユーザーインタフェースで構成され、人間との位置関係を計測して自動追尾するシステム。スポーツアシスタントとしても利用できる(参考、東京大学大学院情報学環暦本研究室)。
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