IDC Japanの調べによれば、2015年第2四半期(4〜6月)の国内携帯電話の出荷台数(スマートフォンと従来型携帯電話の合計)は、前年同期比1.9%減の723万台となった。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーが32.9%で、前期(2015年1〜3月)の38.9%から比率を落としたものの、11四半期連続で首位の座を維持した。2位は14.0%で、大手通信事業者3社に対して、従来型携帯電話とスマートフォンを安定供給している。3位は12.5%で、スマートフォンの販売が堅調であった。4位は10.5%、5位は10.1%であった。
2015年第2四半期の携帯電話市場ではスマートフォンの出荷台数比率が84.1%と一気に上昇したが、これは一時的なものになると考えられている。2017年まで従来型携帯電話用の部材は供給されると想定され、従来型携帯電話ユーザーは次に購入する際も従来型を選択する可能性が高く、スマートフォンへの移行は急には進まないと見込まれている。この状況に変化が起こるとすると、キャンペーンよりも通信料金に変更が入る場合になると考えられている。
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