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オールフラッシュかハイブリッドか? フラッシュアレイ導入のポイントIT導入完全ガイド(3/3 ページ)

ディスクアレイをフラッシュメディアによるアレイにリプレース。選択肢はオールフラッシュアレイとハイブリッドアレイが有力だが、それぞれの特徴は?

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ストレージネットワークのコストも考えよう

 外付けストレージ装置は、サーバからFC SAN、IP SAN、NASといったストレージネットワークで接続し、装置内部でSASやSATAというHDD互換のインタフェースあるいはベンダー独自インタフェースでメディアに接続する。

 FC SANを利用する場合にはHBA(Host Bus Adapter)とFCスイッチが必要で、これらは少々高額だ。既にFC SAN導入済みなら問題はないが、これから導入するとなると予算をそれなりに確保する必要がある。

 IP SANも基本は10Gbpsのイーサネットスイッチと対応NICがいる。こちらもそれなりに高額だ。1GbpsのIP SANや、NASを利用するなら低コストだが、そのスピードでフラッシュストレージの導入効果が得られるかどうかは検討しなければならない。コストも勘案して、使いたいネットワーク種類にフラッシュアレイが対応するか、速度はどのレベルかを確認しておく必要がある。

コラム:書き込みを高速に、偏りなく実行する仕組み

 フラッシュメディアはリードに比べライトの速度が劣るのが特徴の1つであり、またメモリセルへの書き込み回数に制限があることから、アレイ内の全てのフラッシュメディアのセルにできるだけ均等に書き込むことが重要になる。フラッシュアレイはそのための仕組みを備えている。下図に一例を示す。

書き込みを最適化する機能の例
図4 書き込みを最適化する機能の例(出典:ネットアップ)

 データ書き込み操作を行う(1)とまず書き込みキャッシュ(2)に書き込んで、書き込み終了とする(3)。これでユーザー側には書き込みが終わったことが通知され、高速に実行できたということになる。

 しかし実はストレージにはまだ書き込まれていない。その後、書き込みキャッシュ上の4KB単位で管理されているデータを、SSDへの負荷を極力減らす様に最適化する(4)。さらに最適化され、まとめられたデータを、全てのSSDの未使用領域に対して(5)均等に書き込む追記型の構造になっている(6)SSDは上書きが苦手なデバイスであるため、追記型構造のストレージOSにより、高速性の維持と寿命の延びが見込める。

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