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業務アプリを私物端末で利用するBYOD実装IT導入完全ガイド(1/4 ページ)

社内の業務環境をそのまま持ち出せる仮想化技術、デバイスやアプリケーション管理を実現するMDM、MAMなどの技術を中心に、アプリケーションにおけるBYODを実現する方法を詳説する。

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 BYODを実装するための手段の中でも、アプリケーションにおけるBYODを実現する技術について詳しく見ていこう。さまざまな手法があるなかでもその中心として提供されているのが、社内の業務環境をそのまま持ち出せる仮想化技術や、スマートデバイスでのデバイス管理、アプリケーション管理を実現するMDM、MAMなどの技術だ。個人のPCやスマートデバイスをいかに業務端末として利用するのか、その実装方法について見ていきたい。

 BYODで難しいのは、利用する端末の環境が個人によって異なることだ。実際に利用される端末は、何もWindowsばかりではない。MacOSやiOS、Androidだってある。これら異なるクライアント環境に対応できる柔軟性を持った仕組みが必要不可欠になってくる。そこで注目されるのが仮想化技術だ。

デスクトップ仮想化技術

 場所を問わずどこでも仕事ができる環境を作るにはどうするべきか。この問いに応えられるソリューションとして出てくるのが、仮想化技術を使ったソリューションだ。仮想化技術を用いれば、業務に必要な環境を安全な形で社外に持ち出すことができるようになる。

 具体的には、社内のデスクトップ環境をそのまま社外に持ち出すことができる「デスクトップ仮想化」が選択肢の1つになる。

 デスクトップ仮想化とは、Windowsデスクトップやアプリを、利用するデバイスに応じて配信する技術で、サーバ側で動作させて画面情報のみを転送する方式や、クライアント側で実行する方式などに大別される。実際には環境に応じた配信方法があり、最適なものを選択することができる。

 この方法を利用すれば、個人PCであっても社内の環境にアクセスし、自分のデスクトップ環境呼び出すことでいつもの業務をどこからでも遂行できるようになる。

デスクトップ仮想化における配信方法
図1 デスクトップ仮想化における配信方法(出典:シトリックス・システムズ・ジャパン)

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