調査リポート
「クラウド型会計ソフト」シェア(2015年5月時点):シェア情報アーカイブ
2015年5月時点での利用率は、パッケージ型/クラウド型の合計で約31%の同市場。シェア情報を紹介する。
デジタルインファクト(シード・プランニング)の調べによれば、2015年5月時点での会計ソフト利用率は、パッケージ型/クラウド型の合計で約31.3%であった。また、会計ソフト利用事業所のうちクラウドサービスの利用率は、2014年11月の調査時点から5.2ポイント増の全体の10.0%となった。
クラウド会計ソフトの国内での提供は2013年開始され、エンタープライズ向けのソフトウェアサービスのクラウド化の進展を背景に、その利便性や経済性により、中小企業や個人事業主を中心に急速に普及しているという。
ベンダー別の市場占有率(利用事業所数ベース)を見ると、1位のベンダーが37.5%、2位が24.3%、3位が14.6%と、上位3社で76.4%に達し、以降4位が7.3%、5位は5.1%、6位が4.6%、7位は1.6%、8位が1.3%と続いている。
当該ソフトを選ぶ時に最も重視する点については“簡単”が最も高く69.3%で、2位は“動作が速い/安定している”で49.9%、3位は“価格が安い”で49.1%であった。また最も要望される点は“セキュリティに関する情報を充実してほしい”で、39.1%であった。
今後も着実に普及が進むと予想されているが、普及拡大のためには、クラウドサービスの特長である利便性や経済性を高める一方で、ユーザーの漠然とした不安を払拭し、安心できる利用環境を適正な価格で提供することが求められると考えられている。
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