データ分析ツールの導入状況(2015年):IT担当者300人に聞きました(1/3 ページ)
IT担当者243人を対象にデータ分析ツールの導入状況について調査を実施。分析のための活用データや活用ツールの実態が明らかになった。
キーマンズネットでは、2015年10月22日〜11月16日にかけて、「データ分析ツールの導入状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数:243件)。回答者の構成比は、情報システム部門が42.8%、一般部門が57.2%だった。
今回、聞いたのは、分析のための「活用データ」や「活用ツール」「活用部門」「悩み・問題」「認知状況」など、セルフサービスBIの導入状況を把握するための質問。その結果、全体で11.5%の企業が導入していることが明らかとなった。
なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があるので、事前にご了承いただきたい。
現在、最も活用されているデータは販売や財務などの「構造化データ」
はじめに、現在、分析や活用しているデータ内容を尋ねた(図1-1)。その結果、1位は「構造化データ(販売・財務データなど)」で61.5%、2位は「Webサイトのアクセスログデータ」で33.0%、3位は「コールセンタのログデータ(音声・映像など)」で17.0%、4位は「半構造化データ(XMLデータ)」で7.5%、5位は「ソーシャルメディア(TwitterやFacebookなど)のデータ」で7.0%と続いた。
一方、今後、分析や活用したいと感じているデータ内容では、1位は「構造化データ(販売・財務データなど)」で45.3%、2位は「Webサイトのアクセスログデータ」で19.8%、3位は「半構造化データ(XMLデータ)」で15.6%、同率4位は「センサーデータ(RFIDなど)」と「コールセンタのログデータ(音声・映像など)」で14.6%という結果となった(図1-2)。
従業員規模別に見た場合、1001人以上の大企業においては「構造化データ(販売・財務データなど)」では35.1%にとどまっているのに対し、100人以下の中小企業では57.5%で1.6倍近くの差があり、今後分析データの活用を希望していることが分かった。
この結果から見て、大企業では構造化データの分析や活用は既に行われており、非構造化データの分析「Webサイトのアクセスログデータ」(33.3%)「コールセンタのログデータ(音声・映像など)」(19.8%)などに検討内容が移ってきていることが推測される。
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