調査リポート
「無線LANアクセスポイント」シェア(2015年度):シェア情報アーカイブ
2015年度は数量ベースで489万2000台、金額ベースでは305億円だった同市場。エンタープライズ向けで占有率トップのベンダーとは?
富士キメラ総研の調べによれば、2015年度の国内無線LANアクセスポイント市場規模(見込)は、数量ベースで489万2000台である。金額ベースでは305億円で、その内63億円がエンタープライズ向け、30億円が公共向け、212億円がコンシューマ向けである。
ただし、FTTHサービスのホームゲートウェイやCATVのケーブルモデムなど、通信キャリアがレンタルや無償で提供している製品が対象外とされている他、屋外用ビル間無線LANシステム(無線アクセス製品)、無線LANスイッチやコントローラーで利用される専用AP、モバイルWi-Fiルーター、組み込み製品のように筐体として提供されない製品も対象外とされている。
ベンダー別の市場占有率(見込)を見ると、数量、金額ともに37.0%で1位のベンダーがエンタープライズ向けでもシェアトップとなっている。金額で同率4位のベンダーの1つは、文教、公共、製造向けなどに販売し、エンタープライズ向けでは第2位である。
今後エンタープライズ市場は、オフィスに加え、病院、大学、小中高等学校、ホテルなど需要分野の拡大により成長が見込まれ、中でも2020年に向けてタブレット端末導入が進む文教市場が有望とみられている。コンシューマ向け市場も、既存ユーザーのIEEE802.11ac製品への買い換え需要が本格化している他、トイレや風呂など電波の届きにくい場所での中継器製品のニーズにより、順調に拡大すると考えられている。
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