SDN活用で「帯域やセキュリティを必要な時に」提供するKDDI:KeyConductors(1/3 ページ)
SDNやNFVといった技術を活用してどのように付加価値の高いサービスを実現していくか。KDDIのサービス例を紹介する。
2016年1月14日、15日に開催された「SDN Japan 2016」のテーマの1つは、SDNやNFVといった技術を活用してどのように付加価値の高いサービスを実現していくかということだ。KDDIの兼井也寸志氏は、「SDN時代の実用ネットワーク・KDDI Wide Area Virtual Switch 2」と題したセッションの中で、そうしたサービスの一例として「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」(WVS2)を紹介した。「セキュリティ機能を実装しており、クラウドやスマートデバイスの活用を促進できるサービスになっている」ことが特徴だという。
WVS2は2014年9月末から提供を開始した広域ネットワークサービスだ。「2」と付いていることからも分かるように、WVS2にはその前身に当たるサービス「WVS」があった。ルーターなどレイヤー3の機能を網側で提供することで、機器のコンソリデーションを実現するとともに、トラフィックフリーやプライベートクラウドの実現などを支援するサービスだ。
「しかし、再び顧客のニーズが変わってきている。プライベートクラウドだけでなくパブリッククラウドの利用が増えるとともに、スマートデバイスを活用したビジネスのスピードアップが求められるようになった。一方で、情報漏えいの不安を一掃した、安心・安全なサービスも求められている」(兼井氏)
事実、KDDIが情報システム部門担当者を対象に行った独自調査によると、情報システム担当者が「ネットワークを見直すきっかけ」として挙げた要因は「セキュリティ強化」や「クラウド導入」だった。WVS2はこうしたニーズを踏まえて生まれたサービスだという。
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