調査リポート
「レーザープリンタ」シェア(2015年第3四半期):シェア情報アーカイブ
2015年度は、ハードウェアが1815億円、ソフトウェアが4億円が見込まれた同市場。34.6%のシェア率を誇る1位ベンダーとは?
IDC Japanの調べによれば、2015年第3四半期(7〜9月期)の国内レーザープリンタの出荷台数は、前年同期比19.1%減の18万1000台であった。
そのうち、モノクロレーザープリンタの出荷台数は同比18.7%減の12万5000台、カラーレーザープリンタは同比20.2%減の5万6000台となった。当該四半期のレーザープリンタは、カラー、モノクロともに、20%近くの減少を記録している。
前年同期には、カラー、モノクロ両方に超大型案件向けの出荷があったが、その影響を除いても前年同期を下回る結果となっている。国内景気は緩やかな回復傾向にあるものの、マイナンバー制度への対応など一般企業の投資意欲がレーザープリンタ以外の分野に移っていたために、当該市場のリプレース需要全体に影響が表れたものと分析されている。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーが27.2%、2位が17.3%と、上位2社で国内市場の半分近くのシェアを占めている。続いて3位が13.4%、4位が9.2%、5位が8.8%、6位が6.2%、7位が5.9%と、上位7社では約90%を占める結果となった。
当該市場はレーザーMFP(複合機)と競合し、出荷台数の増加がそもそも見込み難いとされていて、実需も堅調とはいえない状況とみられている。2015年の国内レーザープリンタ市場は前年を下回る可能性が高いと分析されている。
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