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情報システム部門が抱える情報共有とナレッジマネジメントの課題(2016年)/後編IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)

情報システム部門が抱える情報共有とナレッジマネジメントの課題を調査した。「問題点」「解決したい内容」など共有状況が明らかになった。

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運用や推進に当たって重要なポイントは「意識」「体制」「情報漏えい対策」

 最後に、「ITツールの運用・推進における重要なポイント」を聞いたところ、「社内コミュニケーション・情報共有に対する従業員の意識向上」が55.9%で唯一半数を上回り、次いで「社内コミュニケーション・情報共有を推進するための体制の確立」が40.2%、「情報漏えい対策」が39.4%、「書き込み事項や共有内容などのルール作成」が37.9%、「社内コミュニケーション・情報共有に対する経営層の意識向上」が31.1%の順となった。

 項目ごとの違いに着目してみると、「従業員の意識」と「情報漏えい対策」には企業規模や業種の差がほとんど見られないのに対し、「経営層の意識」については規模の大きい企業ほど重要視されている。やはり、大企業ほど経営層からの了をかかわるハードルが高いことが本調査で伺えた。

ITツールの運用・推進における重要なポイント
図2 ITツールの運用・推進における重要なポイント

 以上、前後編の調査結果をみると、ITによる情報共有において、ITツールの運用・推進には、日常的に使用するための利用目的や、企業努力が必要なことが分かった。今回、導入ツールとして挙がった「イントラネット」や「グループウェア」「文書管理ツール」などのIT製品に関しては、本来の利用目的の他にも情報・ナレッジ共有としても使用することが可能だ。本調査で挙げられた問題点や課題を社内で振り返りIT製品をうまく利用していくことが、今後、情報共有における課題解決に結び付くのかもしれない。

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