富士キメラ総研の調べによれば、2015年国内BI/可視化ツール(パッケージ版)の市場規模は263億円で、その内ビッグデータ/IoT関連が121億円と見込まれている。
近年はグローバル規模でデータをリアルタイムに可視化するニーズが高まっており、マーケティングや生産などの現場部門による利用が広まっている。また、社内外、構造/非構造の垣根を越えたデータ分析やビッグデータ/IoTプラットフォームとの連携利用などが活発化し始めているという。ユーザー側でも先進的な事例が増加することで具体的なニーズが創出され、今後、本格的な市場形成が期待されている。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、1位のベンダーはデータの蓄積と分析とのソリューション提供に注力し30.2%。2位は構造化/非構造化データの検索と分析が可能な製品が好調で15.3%。3位は14.5%。4位は8.3%で比較的低価格のため中規模以下の企業での導入が先行している。5位は7.9%。6位は7.4%でIoT領域への注力度を高めている。
当該市場では、データ分析/可視化の柔軟性、リアルタイム化へのニーズや、社内外のデータを組み合わせた活用ニーズが高まっているという。現状ではパッケージ形態での提供が大半となっているが、パブリッククラウドの利用進展に伴い、可視化対象となるシステムがIaaS/PaaS上で構築されるケースも増加し、IaaS/PaaS上での利用(BYOL含む)も進んでいくとみられている。
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