調査リポート
「クラウド型会計ソフト」シェア(2015年11〜12月):シェア情報アーカイブ
2015年末に行った調査では、確定申告でのクラウドサービス利用率は全体の11.1%だった同市場。シェア情報を紹介する。
デジタルインファクト(シード・プランニング)が2015年11〜12月におこなったクラウド型会計ソフトの利用動向調査によれば、回答者が所属する事業所のうち、2014年度の確定申告/青色申告/白色申告で会計ソフトを利用したのは31.8%で、そのうちクラウドサービスの利用率は全体の11.1%であった。
主に利用されているクラウド型会計ソフトのベンダー別市場占有率を見ると、1位のベンダーが43.7%、2位が28.4%、3位が10.5%、4位が10.0%で、5位が4.8%であった。
クラウド会計サービスを選ぶ時に最も重視する点については、過去2回の調査と同様「簡単」が最も高く61.1%で、2位は「動作が速い・安定している」で49.3%、3位は44.1%の「データの保全性」であった。
クラウド型会計ソフトに関する要望については、「セキュリティに関する情報を充実してほしい」が最多で35.8%。続いて「データを活用したアドバイスやコンサルサービスを利用したい」で31.4%となった。
クラウド型会計ソフトは、経理/会計機能のみにとどまらず、さまざまなクラウドサービスや金融サービスなどとの連携により、公共性を伴う社会インフラとして今後発展していくことが期待されているとし、これに向けセキュリティの堅牢性の担保に加え、ユーザーとのコミュニケーションを図りながらクラウド会計ソフトに対する理解を促進することが、さらなる普及拡大に寄与すると予想されている。
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