最新ネットワークカメラはどう選ぶ? 押さえておきたい7つのポイント:IT導入完全ガイド(1/4 ページ)
ネットワークカメラ特有の課題は? 敷設済みのイントラネットでの利用は? 導入前に押さえておくべきポイントを確認しよう。
実際の市場動向とネットワークカメラシステムの構築・運用にまつわる注意ポイントを考えてみる。またインターネットを利用して各カメラの映像をクラウドサービスで管理するSaaSも台頭しているので、利用に関するポイントも押さえよう。
最新ネットワークカメラの優位性はどこにあるのか?
まずネットワークカメラ市場の現状を確認しておこう。図1に示すのは、防犯カメラの国内出荷金額推定の推移、図2はデジタルレコーダーの国内出荷金額推定の推移だ。アナログカメラと、その発展形であるHD-SDIカメラ(HD画質で撮影、同軸ケーブルでハイビジョン信号を伝送する製品。メガピクセルカメラともいう)、ネットワークカメラに注目した。
グラフから明らかなのは、アナログカメラの成長が止まり、ネットワークカメラが急伸している状況だ。しかしその伸びにアナログカメラが押されて急縮小しているわけではない。アナログカメラにはそれなりの長所(後述)があり、簡単にネットワークカメラが取って代わることもできない事情があるようだ。アナログ入力のデジタルレコーダーの方も似たような状況だが、ネットワーク入力のデジタルレコーダーは明らかに増加している。
また図3には映像監視装置の種類別構成比、防犯カメラと周辺機器の構成比(いずれも国内)を示す。ネットワークカメラと他のカメラでは既に大きな差ができている。HD-SDIカメラはまだ普及途上であり、これから一定の伸びは見込めそうだ。ただしより高精細な映像を求めるニーズは大きく、4Kカメラなどのより高画素数のネットワークカメラへの移行は今後も進んでいくだろう。
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