メールにおけるコミュニケーションの課題(2016年):IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)
キーマンズネット会員308人を対象に「メールにおけるコミュニケーションの課題」についてアンケート調査を実施した。課題の有無や、その解決のために導入したツールが明らかになった。
さまざまな課題解決が可能なグループウェアは支持率も高い
最後に、「メールを利用する上で課題となっていた・なっている内容」の上位3つから「その課題を解決するために利用した・利用するITツール」を見ていく。
まず、1位の「ファイルの容量によってメール送受信ができない場合がある」の解決ニーズである「容量に左右されずファイルの送受信を行いたい」の解決策は、社内のファイルサーバ(55.1%)、オンラインストレージ(44.9%)、グループウェア(20.5%)と続き、これら以外はいずれも10.0%未満となった。
社内でのファイルの送受信は安全でアクセスも容易な(社内の)ファイルサーバが利用されるケースが多く、1対多のファイル送信であればアクセス場所も選ばないオンラインストレージが便利なため、このような結果になったようだ(図3-1)。
次に2位の「誤送信してしまった内容を取り消せない」という課題を解決するための策としては、グループウェア(66.7%)、社内SNS(22.2%)、社内のファイルサーバ(5.6%)、イントラネット(5.6%)、オンラインストレージ(5.6%)という結果になった(図3-2)。
グループウェアや社内SNSでは保存や投稿した内容に誤りがあった場合修正できるため、誤送信対策になるようだ。また、社外とのやりとりでは3位にランクインしたオンラインストレージが有効と思われるものの、比率は低かった。
3位の「メールでは過去のやりとりをさかのぼって内容を把握するのが大変」という課題を解決するためには、プロジェクト管理ツール(57.7%)、グループウェア(36.5%)、社内SNS(13.5%)と続いた(図3-3)。
この結果を見ると、いずれも上位3位にグループウェアがランクインし、ある程度の回答数を集めていた。また、ここに挙げた以外のニーズについても全てグループウェアは3位内にランクインしており、幅広いニーズを満たすことのできるプロダクトとして高い支持を得ていることが分かる結果となった。
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