調査リポート
「ホスティング(アウトソーシング)」シェア(2015年度):シェア情報アーカイブ
2015年は、2654億円の市場規模だったホスティング(アウトソーシング)市場。21.4%の占有率を獲得した1位ベンダーとは?
富士キメラ総研の調べによれば、2015年の国内ホスティング(アウトソーシング)の市場規模は2654億円であった。
メインフレーム、オフコン向けのホスティングサービスが需要の一部を占めるが、システムのオープン化により減少している。ただしホスティングをベースに、プライベートクラウドとして個別要件でクラウド環境を構築するビジネスが好調で、市場の減少率は緩やかになった。
大規模企業などでは、プライベートクラウドの構築を機にアプリケーション運用までアウトソーシングする流れが増加し、市場の減少に歯止めをかけている。ITインフラ全体をアウトソーシングするような案件も一部あり、オンプレミスやハウジングからの移行案件もみられる。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース)を見ると、1位のベンダーが21.4%、2位が16.2%、3位が12.9%、4位は3.8%であった。アプリケーションまで含めたサービスであるため、大手SIerが1、3、4位、金融業向けのITアウトソーシングを展開するベンダーが2位と、高いシェアを占める。
ホスティング(アウトソーシング)とIaaS/PaaS(オーダーメイド)は、いずれも運用サービスが主体のビジネスであるが、後者の方が高い収益性が見込めるとして注力度を高めるSIer系事業者もみられ、将来的にはホスティングからIaaS/PaaSへの移行によって市場の減少幅は徐々に大きくなると見込まれる。
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