ビジネスでのモバイル活用と管理状況(2016年)/前編:IT担当者300人に聞きました(2/3 ページ)
キーマンズネット会員568人を対象にビジネスでのモバイル活用と管理状況について調査を実施した。法人におけるスマートデバイスの導入状況が明らかになった。
スマートフォンは全社規模で、タブレットは部門単位での導入が多い
次に、スマートフォン、タブレットそれぞれの「導入理由」と「導入規模(範囲)」を聞いた。
まず、スマートフォンの導入理由について、「従来の携帯電話(フューチャーフォン)の代わりとして導入」が74.8%、「新たなデバイスとして導入」が17.6%、その他が7.6%となった。一方のタブレットの導入理由では、全体では「クライアントPCに加え、新たなデバイスとして導入」が41.8%、「持ち出し用デバイスとして、特定のユーザーを決めずに導入」が38.8%と、追加導入が大半であるのに対して、「クライアントPCの代わりとして導入」は15.3%に止まっている。
さらに、スマートフォン、タブレットそれぞれの導入規模(範囲)についても聞いてみたところ、「スマートフォンの導入規模(範囲)」については、全体では「全社で導入(27.9%)」「希望者のみ導入(27.4%)」「部門単位で導入(20.5%)」の順となり、「タブレットの導入規模(範囲)」については、全体では「部門単位で導入(35.2%)」「希望者のみ導入(29.1%)」「役職単位で導入(17.6%)」という順となった(図2‐1、2‐2)。スマートフォンでは全社導入が、タブレットでは部門単位での導入が、それぞれ最多となっている点が大きく異なる。
この結果を見ると、スマートフォンは全社規模で携帯電話(フューチャーフォン)からのリプレースを目的に導入されるケースが多く、タブレットは各部門・個人の業務の特性に合わせて、追加端末として導入されることが主流であると想像できる。
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