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企業で活躍するスマートフォン第3の選択肢、「Windows10 Mobile」を選ぶ情シス側の理由IT導入完全ガイド(1/3 ページ)

多くの企業でクライアントOSとして利用されるWindowsシリーズ。そのOSと共通のエクスペリエンスを提供するWindows10 Mobileは、情報システム部にとって果たしてどの程度使えるものなのか。

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 「ワークスタイル変革」「クラウド・モバイルを活用した生産性向上」などのキーワードが少しずつ認知されてきており、社内の業務改善におけるスマートフォンの役割は大きくなっている。ほとんどの企業はiOS端末かAndroid端末かの二択で考えているだろうが、そこに新たな選択肢として、マイクロソフトがリリースする「Windows10 Mobile」が登場した。

 Windows10 Mobileは、マイクロソフトが満を持してリリースした最新のOSだ。モバイル端末向けというのは不正確で、マイクロソフトはこのOSをWindows10ファミリーの一部として、PCで利用するWindows10やゲームコンソールであるXboxとともに「One Windows」として紹介している。これまでPCで利用していたOSのルック&フィール、そしてOSの根幹部分を、そのままモバイルでも適用しているのだ。

 ほとんどの企業では、クライアントOSとしてWindowsシリーズを利用しているだろう。そのOSと共通のエクスペリエンスを提供するWindows10 Mobileは情報システム部にとってどの程度使えるものなのだろうか。今回は情報システム部の視点で、この「第3の選択肢」を紹介しよう。

図1 マイクロソフトの「Windows10」までの道のり
図1 マイクロソフトの「Windows10」までの道のり(出典:日本マイクロソフト)

第3の選択肢、Windows10 Mobileの今

 Windows10 Mobileは日本でもWindows10とともにリリースされ、現在ではVAIO、マウスコンピューターなどのベンダーが、グローバルモデルではなく「日本向け」として端末をリリースしている。端末のスタイルは通常のスマートフォンと全く変わらないため、一見すると「小さなWindowsタブレット」のように見えるかもしれない。

 Windows10 Mobileでできることも、これまでのiOS/Androidのスマートフォンと大きく変わらないといっていいだろう。基本機能としてカレンダー、メール、Webブラウザなどのアプリが用意されており、マイクロソフトが提供するアプリストアから、各種サードパーティーのアプリをダウンロードし、インストールできる。マイクロソフトが作ったOSであることの優位性としては、これらのプリインストールアプリとして普段使い慣れた「Office」、Word、Excel、PowerPointのモバイル版が搭載されていることが挙げられるだろう。互換ソフトではなく、マイクロソフト製のOfficeそのものが利用できるのだ。

 それだけではなく、コミュニケーション、通話、電話会議として使える「Skype」、クラウドを使ったファイル保存が可能な「OneDrive」も利用可能だ。マイクロソフトはこれらのアプリを標準搭載することで、モバイルワークを意識し「どこでも仕事ができる環境」を目指している。三井住友銀行において、Windows10の展開、パブリッククラウドの本格利用とともに、このWindows10 Mobileの展開を行っているという事例もある。

図2 Windows10の法人導入に合わせ、Windows10 Mobileも同時に検討が進んでいる
図2 Windows10の法人導入に合わせ、Windows10 Mobileも同時に検討が進んでいる 行員のフレキシブルなワークスタイルを、安全で堅牢(けんろう)なWindows10 搭載2-in-1 デバイス、Windows10 Mobile 搭載スマートフォンで実現(出典:日本マイクロソフト)

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