調査リポート
「インターネットVPNサービス」シェア(2015年度):シェア情報アーカイブ
2015年は222億円、約21万回線と見込まれた該当市場。金額ベース29.3%、数量ベース29.0%の占有率を獲得した1位ベンダーとは? シェア情報を紹介する。
富士キメラ総研の調べによれば、2015年の国内インターネットVPNサービスの市場規模は222億円で、21万4000回線と見込まれる。
当該サービスは低廉な価格、アクセス回線やレンタルルーターの運用・保守を含めたマネージドサービスとしての運用管理負担軽減をメリットに、流通・サービス・製造のように多拠点ユーザーを中心に利用される。導入の契機としては、POSシステムのような業務システムの更改・導入と、通常3〜5年といったスパンで行われるWANサービスの見直しが挙げられる。また、2020年度ごろをめどに大手2社がISDNのデータ通信機能の提供を終了するとみられ、レガシーサービスからの移行需要も期待できる。
ベンダー別の市場占有率(見込)を見ると、1位のベンダーが金額ベースで29.3%、数量ベースで29.0%。POSシステムでのデータ通信でISDNサービスを利用しているユーザーが今後のISDNサービス終了を見越して移行するなどの需要を獲得し、販売が好調となった。2位は金額で24.3%、数量21.0%で、他社または自営インターネットVPNユーザーからの移行需要を獲得し販売が順調に増加した。3位は金額6.9%、数量10.7%で、横ばいで推移した。
今後も、ユーザーの業務システムの構築や更改、WANサービスの見直しに伴い、閉域型VPNサービスや自営型インターネットVPNからのリプレース需要を獲得することで市場は拡大していくとみられる。
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