特集
Excelの利用状況(2016年)/前編:IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)
キーマンズネット会員444人を対象にアンケート調査を実施した。業務に欠かせないExcelの利用実態が明らかになった。
Excelの課題はバージョン間の互換性、大量データの扱いなどが上位に
最後に「利用中のExcelに関する課題の有無とその内容(複数回答)」を聞いた。課題の有無については、「課題はない」が57.6%、「課題がある」が42.4%と拮抗(きっこう)しており、全体では4割以上、業種別に見るとIT関連外の製造業で5割以上の回答者が課題を抱えている状況が明らかとなった。
課題の内容に目を向けると、1位が「バージョンが異なると同じデータの編集がしづらい(互換モードなど)(44.3%)」、2位が「データ量が大きすぎる際、処理速度が遅い(41.6%)」、3位が「共同編集ができない(リアルタイムに共有できない)(37.3%)」、4位が「知識がないと開発機能が使えない(マクロの作成・改修など)(34.6%)」、5位が「データが不慮の事故により壊れることがある(30.3%)」、6位が「世代管理が煩雑化する(26.5%)」という順だった。ローカルでの使用であれば、代替可能な表計算ソフトもないわけではないが、社外とのやりとりも念頭に置いた際の互換性がネックになってくるというのが実際のところだろう。
前編では、Excelの利用状況について、主に「Excelの導入・活用状況」「導入済みおよび予定のバージョン」「Excelの利用用途」「課題の有無」をレポートした。後編では、Excelに課題感を抱えている企業の「Excelから業務を置き換えたツール」や「他のツールに置き換えていない(置き換えない)理由」などについてレポートする。
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