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何をどう見て評価する? 「ソーシャルメディア分析ツール」でできることIT導入完全ガイド(2/3 ページ)

ソーシャルメディア分析は単に「ツールを入れる」だけでなく、何を調査するのか、目的は何かということを意識しなければならない。「ツールを使う目的」を解説する。

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試行錯誤とノウハウが重要──ツールを入れた後のサポートは?

 そして重要なことは、検索するだけではなく「振り返り、比較する」ことだ。単に評判を抽出するだけでは意味がなく、それをビジネスにフィードバックし、その結果を比較することが重要である。

 例えばTwitterならば「アナリティクス」、Facebookならば「インサイト」といった、投稿ごとのアクション数を把握する方法がある。これはあくまで「点」の解析だ。マーケティングとして考えるのであれば、何らかの期間で区切り、どのような推移があるかという「線」の解析が必要になる。ソーシャルメディア分析ツールはこの点を重視しており、さまざまな解析が可能だ。

 ソーシャルメディア分析ツールでは、さまざまな方法で他のメディア/指標と「比較」できる機能が存在する。季節ごとにプロモーションを行っているのであれば、春と夏ではどう評判が違っていたのかもチェックしたいだろう。1年前、1カ月前との期間比較機能が充実しているかがツール選定のポイントになる(図1)。

トレンドの移行を確認した事例
図1 「映画公開」というタイミングとトレンドの移行を確認した事例(出典:トライバルメディアハウス)

 期間だけではなく、例えば他のメディアとの比較も重視しなくてはならない場合もあるだろう。ソーシャルメディア分析ツールの中には「テレビ」との比較も可能なサービスがある。これにより、例えばテレビ番組やCMなどで「ハロウィーン」が取り上げられた回数と、自社が提供するハロウィーン関連製品がどのようにリンクするかが比較できる(図2)。

 さまざまなメディアとのクロス集計ができれば、マーケティングツールとしてさらなるソーシャルメディア分析が可能になるだろう。

CM出稿量とツイートの件数を分析することで、広告の効果が分かる
図2 CM出稿量とツイートの件数を分析することで、広告の“効果”が分かる(出典:トライバルメディアハウス)

 ソーシャルメディア分析は、ある程度のスキルとノウハウが蓄積されないと、実際に運用することは難しいだろう。運用者の勘と経験を育てるため、多くのソーシャルメディア分析ツール提供企業は、立ち上げ時に運用も含めたサポートサービスを提供している。最初の数カ月はプロの手助けを利用し、徐々に社内にスキルを蓄積、独り立ちするということも可能だ。

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