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ユニファイドコミュニケーションの導入状況(2016年):IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)
キーマンズネット会員299人を対象にアンケート調査を実施した。ユニファイドコミュニケーションの利用目的や満足度などが明らかになった。
「社内で使うもの」と考える企業が多く、拠点の少ない企業は必要性を感じていない
最後に、UCに必要性を感じない理由(複数回答)を聞いた。全体では、「現状の通信・コミュニケーション環境に満足(28.6%)」「ユーザーが使用しないリスクが高い(27.6%)」「費用対効果が明確でない(27.6%)」「機能を活用しきれない(26.5%)」「製品に関する知識が少ない(24.5%)」「既に遠隔会議システムを導入しており、それ以上の機能を求めていない(24.5%)」という結果であった(図3)。
フリーコメントを見ると、「人員が本社に集中しており、遠隔拠点がないため」「遠隔会議を開催する程の遠くに相手がいない」「現在の業務では遠隔会議の必要がない」といった声が多かった。「ビデオ会議は社内で行うもの」という前提のもとUCの導入は検討されているようだ。
前節でも見たように、遠隔地にある社内拠点とのあいだで利用するだけでなく、営業先や外注先などを訪問する必要があるキーマンの移動時間とそれに掛かる経費を削減するなど、業績向上につなげるといった使い方の検討を行ってほしい。
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