企業向けビジネスチャット11選、失敗しない選定ポイントとは:そこが知りたい!ビジネスチャット
LINEの普及でチャット自体への理解は広まったが、いざ業務で導入となるとセキュリティは特に重要だ。企業で活用するビジネスチャットの「選定時」にチェックすべきポイントを紹介する。
主に社内での業務連絡や情報共有の手段として、ビジネスチャットツールを取り入れる企業が増えてきました。LINEの普及でチャット自体への理解は広まったとはいえ、いざ業務で導入するとなると、何を基準に、どんな製品を選択すればいいのか、頭を悩ませている企業も多いのではないでしょうか。
日常的な利用でも情報の流出はあってはならないことですが、業務での利用となるとセキュリティは特に重要です。今回は企業で活用するビジネスチャットの「選定時」にチェックすべきポイントを幾つか挙げたいと思います。
重要なセキュリティ、管理機能
既に述べたように、何より重要なのがセキュリティと管理機能です。一般的なビジネスチャットツールはユーザーの一元管理機能を装備していますが、その範囲は製品ごとに異なります。例えば関連会社や取引先などの社外ユーザーやIPアドレス、登録されていないスマートフォン、外部SNSの制限による不正アクセス防止、SSLなどによるメッセージの暗号化、添付ファイルの管理・制限などに加え、ユーザーの追加や削除、特定部門同士のチャットの禁止など、ユーザーレベル、部門レベルでの管理が可能なツールもあります。自社が必要なセキュリティレベルや管理要件に合致した製品を選ぶようにしましょう。
また投稿の削除、メッセージ・削除ログの監査、チャットログ・エクスポート機能なども、ビジネスチャットには不可欠な機能といえるでしょう。
ユーザビリティも大切な選定ポイント
選定時のもう1つの重要なポイントがユーザビリティです。例えば既にLINEなどが社内に普及していた場合、まったく異なるユーザーインタフェースの製品を選ぶと「導入しても誰も使わない」という事態が起こる可能性があります。
例えば米国では圧倒的な市場シェアを誇り、「フォーチュン100」企業のうち77社が導入しているというSlackも、内部で使えるアプリの開発が可能で、拡張性に優れるなど長所も多い一方、日本語対応していないため、社員が使いこなせるかどうかの検討が必要になってきます。
ユーザーインタフェースでいうと、LINEの既読表示やスタンプ機能を含むものを選ぶかどうかも、ポイントの1つとなります。既読表示は相手がメッセージを読んだかどうかが把握できるというメリットがある一方、受信者側には返信へのプレッシャーを与え、「既読スルー」という言葉にも代表されるように送信者側側には「既読なのに返事がない」というストレスをもたらします。
また、LINEはスマートフォンでの利用がほとんどですが、ビジネスチャットの場合はPCからの利用も多くなるので、両方でユーザビリティを確認しなければなりません。またPC向けの場合、Webブラウザを利用する場合と専用アプリをインストールする場合とがあります。
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