社内SNSを成功させるには? 導入前に注意すべきポイント:そこが知りたい!社内SNS
社内SNSを導入する際、SNSは皆プライベートで使い慣れているから大丈夫だろうと思い込んでいないか。導入前に注意すべきポイントを紹介する。
企業における社内SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の導入に注目が集まっています。その理由の1つには、Facebookなど個人利用のSNSが定着してきたために、それをビジネスにも活用することに抵抗のない企業が増えたからともいえるでしょう。
しかしその一方で「便利そうだから」「社内コミュニケーションが活性化しそうだから」という漠然とした理由で導入したものの、結局あまり利用されずフェードアウトしてしまった……という報告も少なからず上がっています。
今回は導入した社内SNSをうまく活用し、成果を上げるには導入前にどのような点に注意すればいいのか、幾つかポイントを挙げてみたいと思います。
(1)目的は明瞭かつプロセスは具体的に
社内SNSの導入目的としてよく挙げられるのが「社内のコミュニケーションを活性化する」というものです。もちろんこの目的自体は間違っていないのですが、「導入しました。はい、使ってください」と丸投げでは、一部のSNSを使い慣れた人たち以外は、進んで使おうとはしないでしょう。誰もが日常的にFacebookやTwitterを利用している訳ではないのです。
例えば、「◯◯に関する連絡はメールではなく社内SNSで行う」など、誰もが日常業務の中で使わざるを得ない状況を作るのも1つの手です。その上でITリテラシーには個人差があることを踏まえ、導入前に何度か使い方の説明会を行い、導入目的は何なのか、どんなメリットがあるのかを全社員に周知させましょう。
(2)最初は少人数でスタート
社内SNSの導入をスムーズに行う方法として有効なのが、いきなり全社向けに導入せず、少人数でスタートするというものです。まずは1つの部署、あるいはプロジェクトなどで導入し、一定期間運用します。ここで気付いた点や、実際に使ってみて分かったことなどを拾い出し、問題があれば解決策を考えます。そして徐々に社員を招待し、人数を増やしていきましょう。
(3)既存ツールとの使い分けを明確に
社内SNSを導入する前に、例えばグループウェアなど、機能が重なる部分のあるツールを既に運用している企業は少なくないでしょう。こうしたケースでは、社内SNSに完全に移行するのか、それとも併用していくのかを、事前にきちんと検討しておく必要があります。併用していく場合は、どのように使い分けるのかを明確にしておきましょう。
(4)導入後の運用計画を立てておく
導入するまでは一生懸命なのに、導入後はユーザー任せ。これでは次第に利用者数が先細りしてしまいます。トラブルが発生した場合はどうするのか、なかなか社内SNSに馴染めない社員はどのようにサポートすべきかなど、導入前には運用計画についても考えておく必要があります。
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