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帳票などの利用状況(2016年)/後編IT担当者300人に聞きました(1/3 ページ)

キーマンズネット会員381人を対象にアンケート調査を実施した。社内に紙が残る理由、運用ルールに残る「紙」文化の名残りなど帳票の利用実態が明らかになった。

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 キーマンズネットでは、2016年10月30日〜11月13日にかけて「企業における帳票などの利用状況」に関するアンケートを実施した(有効回答数381件)。

 回答者の顔ぶれは、企業規模別では、従業員数が1000人を超える大企業が38.6%、同101〜1000人以下の中堅企業が41.2%、同100人以下の中小企業が20.2%という構成比だった。

 前編では主に、「業務上、帳票を作成または利用する立場にあるかどうか」「「帳票レス」化を計画または実行しているかどうか」「「帳票レス」化を積極的に実施したくない理由」をレポートした。扱うことが多い帳票の上位は「受発注・納品書など」「社内承認プロセスに関わる書類」「法務案件に関わる契約書」などであること、「帳票レス化」の方法として今後増えそうなトップ3は、「タブレットアプリ」「Webアプリ化」「IoTによる自動入出力」であること、ペーパーレス化を積極的に実施したくない理由は、1つの大きな理由があるわけではなく、多岐にわたっていることなどが明らかになった。

 後編では、より具体的に「作成・利用している帳票は『紙』なのか、『データ』なのか」「紙で保管する理由」「帳票をデータ化している理由」などについて明らかにしていく。なお、グラフ内で使用している合計値と合計欄の値が丸め誤差により一致しない場合があることをあらかじめご了承いただきたい。

作成・利用している帳票の管理は3分の2が「紙」

 最初に、「何らかの帳票作成や利用に関わっている」とした回答者(n=233)に「作成・利用している帳票は『紙』なのか、『データ』なのか」を聞いた(図1)。全体では「部分的にデータ化しているが、紙に出力して管理している」が50.6%と半数を超えた。以下、「部分的にデータ化しており、紙はスキャンするなどでデータ化して管理している(24.9%)」「全てデータ化しており、データのまま管理している(18.5%)」「全て紙で運用し、紙で管理している(6.0%)」の順となった。

 整理すると、「部分的にデータ化している」ケースが全体の4分の3(75.5%)を占め、このうちの3分の2が「管理は紙」、3分の1が「データのまま管理」していることが分かる。また、「全てデータ化し、データのまま管理している」は18.5%に上った一方で、「全て紙で運用し、紙で管理している」は6.0%と、少数だった。

作成・利用している帳票は「紙」なのか、「データ」なのか(単一回答)
図1 作成・利用している帳票は「紙」なのか、「データ」なのか(単一回答)

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