調査リポート
「タブレット」シェア(2016年度第3四半期):シェア情報アーカイブ
2016年第3四半期(7月〜9月)の出荷台数は、前年同期比14.6%減の179万台となったタブレット市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2016年度第3四半期(7〜9月)の国内タブレットの出荷台数は、前年同期比14.6%減の179万台となった。このうちビジネス市場向けは同比12.9%減の44万台、家庭市場向けは同比15.2%減の135万台と、市場の中心は引き続き家庭市場向けタブレットである。
ビジネス市場向けの出荷は、学校案件による教育市場向け出荷が前年同期比17.9%増とビジネス市場を底支えした。企業においては評価導入などはあったものの、需要の低さやポータブルPCとの競合などからマイナス成長となった。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーは台数が前年同期比6.9%減でシェア41.1%。2位は通信事業者向け出荷が集中しつつあり、前年同期比43.8%増で23.3%と市場をけん引した。3位は通信事業者向けの新製品の出荷に加え、教育市場向けタブレットの出荷が進み10.6%。続いて4位は7.1%、5位は5.8%となった。
家庭市場向けはPCやスマートフォンと競合し、需要は限定的なものとなりつつある一方、教育市場向けタブレットは教材としての明確な利用用途があることから、出荷台数を伸ばしている。今後、一般企業でのタブレットは、明確な利用用途が見だせないと、今後も同様の傾向が続く可能性が高いとみられている
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