IDC Japanの調べによれば、2016年第3四半期(7〜9月)の国内レーザープリンタ/複合機(MFP)全体の出荷台数は、前年同期比1.3%減の35万6000台となった。
レーザープリンタ市場は、カラーが前年同期比8.7%減の5万1000台、モノクロが同比3.7%増の13万台で、全体では同比0.2%減の18万1000台となっている。レーザーMFP市場は、カラーが同比1.8%減の13万5000台、モノクロが5.0%減の4万台で、全体では同比2.5%減の17万5000台となっている。MFP化率は同比0.6ポイント減の49.3%、カラー化率は同比1.3ポイント減で52.4%であった。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーは24.3%、2位が20.7%、3位は15.5%と、上位3社で60%以上のシェアを維持。さらに4、5、6、7位が6.7%、6.5%、4.4%、4.4%と続き、上位7社で当該市場の80%以上のシェアを占めている。
前年同期のような大型案件がない中で今期は悪い状況ではないという。当該市場は既に成熟しているため出荷台数を維持していくためには、ベンダー/販売店が顧客、特に中堅中小企業の状況変化を見逃さずに、ソリューションを含めた新たな価値を提案し、リプレースに結び付けていく必要があるとしている。また、ベンダーは利益が大きいカラーレーザーMFPの販売に注力しているため、中長期的な視点でMFP化率・カラー化率ともに徐々に高まっていくものとみられている。
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