富士キメラ総研の調べによれば、2016年度の国内無線LANコントローラーの市場規模は、79億3000万円と見込まれる。当該市場は、ノートPCやハンディターミナルを収容する用途で需要が立ち上がった。
従来のノートPCやハンディターミナルに加え、11ac Wave1に対応したスマートフォンやタブレット端末が普及したことで、通信速度が高速な11ac Wave1/Wave2規格対応製品へのリプレースも進み、市場拡大が続いている。
ベンダー別の市場占有率(金額ベース/見込)を見ると、1位のベンダーが44.1%、2位は37.8%となっている。1位のベンダーは、当該製品単体というよりも、スイッチやルーターなどLAN構築に要するネットワーク機器を一元的に提供でき、製品の提供や保守体制を日本全国規模で構築できている点が強みである。2位のベンダーは、サーバ、ストレージ、ネットワーク機器の既存ユーザーに当該製品を提案でき、販売が好調に推移している。
2020年に向けてホテルの客室への導入が進んでいる他、小学校〜高校における授業での利用、観光や防災を目的とした公共での導入も進んでいて、順調な拡大が続くとしている。観光・防災向けには総務省による補助金が投入されている他、今後、小学校〜高校に関しても補助金が投入される計画である
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.