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ようやく登場した「Bluetooth 5」で何が変わるのか?5分で分かる最新キーワード解説(4/4 ページ)

約7年ぶりのメジャーバージョンアップとなったBluetooth。データレートが2倍、エリアが4倍となる新たな規格の動向やいかに。

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クラシックBluetooth

 BLE誕生以前の(3.0までの)Bluetooth規格のこと。基本的に1.2以降は上位互換性があるが、接続機器によって利用するプロファイルが違うため、機器同士の通信が可能かどうかは単純に決まらない。初期バージョンについてはレガシーBluetoothという呼び方もされる。

「Bluetooth 5」との関連は?

 本文中にあるように、高速化の方向性から転換する以前の規格が「クラシック」で、4.0(BLE)以降の低消費電力化の延長上にあるのがBluetooth 5。4.0以降のコア仕様を引き継いで拡張したものであり、4.0、4.1、4.2を置き換えるものではない。

LPWA(Low Power, Wide Area)

 1〜50キロ程度のエリアでの電波到達を、低消費電力で実現する技術の総称。SIGFOX(SIGFOX社)、LoRaWAN(LoRaアライアンス)、Wi-SUN(Wi-SUNアライアンス)、Wi-Fi HaLow(Wi-Fiアライアンス)、NB-IoT(3GPP)などがある。

「Bluetooth 5」との関連は?

 LPWAが対象とする広域での通信よりも、Bluetooth 5はやや小さいエリアを対象にしているが、どちらも低消費電力でコネクションレスで通信できるIoTに好適な特徴を持っている。LPWAはセンターネットワークに個々のデバイスからのデータを集約するものもあれば、メッシュネットワークを形成するものもある。Bluetooth 5は1対nのペアリングとn対nのメッシュ接続ができる。既にスマートデバイスやウェアラブルデバイスへのBluetooth搭載事例が多く、それらデバイスを利用したシステム、サービスが考えやすいのが大きな利点と考えられる。

ビーコン

 電波を受信機で受け取り、デバイス識別情報や位置情報などを取得する仕組みを一般にビーコンという。これは交通管制などにも役立てられているが、現在IT分野で注目されているのは、BLEを利用したビーコンシステムだ。iOSのiBeaconを始めとするビーコン技術がスマートフォンに搭載されたことで、マーケティング領域や位置情報を利用する各種サービスに利用が拡大している。

「Bluetooth 5」との関連は?

 Bluetooth 5はBLEの拡張と考えてよい。ビーコンシステムにも「速度2倍・エリア4倍・ブロードキャスト容量8倍」の特徴が生かせることになる。

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