セルフサービスBIとExcelの違いは?:そこが知りたい!セルフサービスBI
セルフサービスBIは、従来のBIツールやExcelと比べて何を得意としているのか? 4つのポイントにまとめて分かりやすく紹介します。
ビジネスの意思決定に役立つデータを、自分の手で「見える化」できる強力なデータ可視化ツールが「セルフサービスBI」です。既存のBIツールにはなかった手軽さや柔軟性を持ちながら、Excelでは難しかった多種大量のデータ分析や、複数のデータのビジュアル化など、豊富で強力な機能を持っているのが特徴です。
今回は、セルフサービスBIがどのような機能を持ち、既存のBIツールやExcelとどこが違うのかを説明していきます。
1. さまざまなデータ源から直接データを取り込める
CSVやExcelファイルはもちろんのこと、SQLを使ったデータベースへの直接接続や、ERPシステム、Webページ上のデータ、Web上で公開されているCSVデータ、WebAPI、アクセスログへのアクセスなど、多種多様なデータ源から直接データを取り込むことが可能です。また、リアルタイムでデータの取り込みが可能ですので、常に最新の情報を使えるようになります。
2. 複数のデータ源からデータを組み合わせたり、抽出したりして使える
(1)でも説明したように、さまざまなデータ源から取り込んだデータを組み合わせる、あるいは、取り込んだデータのうち必要な項目だけに絞って分析や表示を行うことができます。これにより、ある店舗の売り上げデータと、一般に公開されているその地域の人口分布のデータを組み合わせて顧客動向を視覚化することも簡単にできるようになります。また、複数のデータを結合した際も、自動で分析してあらかじめ決めておいた形式に可視化することもできます。
3. データクリーニングができる
Excelの表などでは、見だしや余計な行など、集計や分析に必要ではないものが入っていることがあります。このようなデータのクリーニングを簡易的に行えるものあります。
4. ダッシュボード機能
BIツールの特徴であるダッシュボード機能は、複数の分析・加工されたデータをグラフなどで可視化をして、1画面に集約するものをいいます。ユーザーは、複数のデータを基に自動的に生成された幾つかのグラフをダッシュボード上で比較することで、因果関係を見つけ出したり、単体のグラフでは分からなかった動向などを見つけたりすることが容易になります。
既存のBIツールとは異なり、ユーザー自身がツールの操作やダッシュボードに表示するグラフの構成などを操作することができるので、例えば会議の場でも必要なグラフをその場で表示する、別の角度から集計し可視化するといったことも簡単にできます。
また、あるグラフの構成要素から、その項目を軸としたグラフを自動生成するといった機能もあります。
セルフサービスBIで「眠っていた」データが活用される
このように、セルフサービスBIでは、Excelでは難しかった多種多様のデータ処理や、既存のBIツールでは難しかった動的な分析や可視化が、比較的簡単にできます。
例えば数値データを地図上にマッピングすることも可能ですから、地図上のエリアをクリックすると、そのエリアの商品カテゴリー別月間売り上げや、顧客世代別月間売り上げなどといったグラフも同時に表示するとことも可能です。このように、これまでは困難だった、複数のデータの因果関係を、ツールを操作しながら視覚化して仮説検証できることはセルフサービスBIツールならではの強みです。
かなり前に作られたExcelデータと、今はERPに移行してしまったデータを組み合わせるといったことも簡単にできるので、過去から蓄積されていて使われていなかったデータを活用する機会も生まれてくるでしょう。
このように、セルフサービスBIを利用することで、これまでのツールでは難しかった、仮設検証型のデータ活用が容易になるのです。
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