IDC Japanの調べによれば、2016年通年(1〜12月)の国内携帯電話出荷台数(スマートフォンと従来型携帯電話の合計)は、前年比5.3%減の3260万台となった。2016年第4四半期(10〜12月)は、前年同期比6.8%減の975万台であった。
従来型携帯電話の落ち込みを折りたたみ型スマートフォンなどのローエンドモデルで補完できなかったほか、第4四半期では1位のベンダーが500万台超を出荷し、Androidスマートフォンの冬モデルが堅調に伸びたにもかかわらず、従来型携帯電話の出荷減少が急速に進み、通年も第4四半期も減少となった。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、通年では1位のベンダーが49.1%で、2位は11.3%、3位が10.7%、4位8.9%、5位8.1%と続いている。第4四半期も比率に変化はあるものの、顔ぶれおよび順位は通年と同様で、1位は51.8%、2位が13.5%、3位が8.4%、4位が7.8%、5位が6.9%であった。
近年トップシェアを維持しているベンダーに続き、第2位には国内スマートフォン市場で安定した人気を維持するベンダー、第3位は幅広いラインアップを安定供給している。従来型携帯電話や高齢者向け機種で底堅い基盤を持つベンダーが第4位、第5位は多くのキャリアに端末を供給するベンダーであった。
SIMロックフリー端末の出荷台数はいずれも少数にとどまり、キャリア主導の国内市場では苦戦しているとみられている。
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