特集
企業におけるWebサイトの閲覧規制状況(2017年)/後編:IT担当者300人に聞きました(3/3 ページ)
キーマンズネット会員410人を対象にアンケート調査を実施した。私用アカウントで業務利用するシャドーITの実態が明らかになった。
「私的アカウント」での業務利用を禁止する理由
最後に、業務でのクラウドサービス利用を禁止している企業にその理由をフリーコメントで聞いているので紹介しよう。
情報の漏えいリスクがあるため
- 予期せぬデータの漏えいや、リスクのあるデータのダウンロードなどを未然に防ぐため
- データの不正持ち出し防止として規則を定めている
- 内部統制上の問題。客先との機密保持契約上の問題があるため
- 会社で認定されているサービス以外では情報漏えいのリスクを会社が把握できないため
IT部門の管理工数が増えるため
- クラウドサービスの有効性は認めるが、IT部門が管理し切れなくなるため
- クラウドセキュリティへの対応にコストがかかり過ぎるから
- まだ運用面での検証ができておらず、許可していない状況
一部、利用を認めている
- 社内申請すれば利用可能
- クラウドサービスというよりもフリーのWebメールのみ禁止にしている
- 業務上必要なサービスは、業務用として登録すれば利用可能にしている(承認制)
いまだ従業員によるクラウドサービスの業務利用実態を把握し切れていない企業は、ここに挙げた他社の意見を参考にして、自社に最適な「シャドーITへの対策」を検討してほしい。
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