瞬時に普及した「Googleドキュメント」、他のOfficeスイートにない特徴とは?:クラウド時代のOfficeスイート選定術(2/3 ページ)
瞬時に普及したGoogleドキュメントの「ほかのOfficeスイートとはここが違う」を解説する。その特徴と強みとは?
Googleドキュメントとは何なのか?
Googleドキュメントは、Microsoft Officeと同様、文章作成ソフトウェアや表計算ソフトウェアなどのサービスをクラウドで提供しているOfficeスイートだ。Googleドキュメントは歴史が古く、Googleが2006年にβ版の提供を開始している。
Googleドキュメントの主なサービスとしては、下記がある。
- 文書作成ソフトウェア「Microsoft Word」に相当する「ドキュメント」
- 表計算ソフトウェア「Microsoft Excel」に相当する「スプレッドシート」
- プレゼンテーションソフトウェア「Microsoft PowerPoint」に相当する「スライド」
- アンケートを簡単に作成し、集計できる「フォーム」
Googleドキュメントが他のOfficeスイートと違うのは、「クラウド」と「コラボレーション」にある。
100%“クラウド”
Googleドキュメントはクラウドサービスであるため、利用するにはインターネットにつながっている必要がある。ファイルをクラウドに保存することで、Webブラウザを通じてサービスを利用できる。
すなわち、クライアントソフトウェアのインストールが不要で、クライアントPCやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスからGoogleドキュメントにアクセスしてファイルを編集できる。まさにマルチデバイスでのワークスタイルを容易に実現できる。
さらにAppleの「iOS」やGoogleの「Android」に無償の専用アプリケーションも提供している。実際、本稿も移動中のすきま時間に「ドキュメント」(文書作成サービス)のスマートフォン向けアプリケーションを使って執筆している。
チーム効率を上げる“コラボレーション”
Googleドキュメントはチームでの利用を考えて作られたOfficeスイートだ。同時に最大50人で1つのファイルを編集できる。ファイルの管理者に指定箇所の編集を提案できる「提案モード」や、ファイルのコメントで読んでもらいたい人をタグ付けできる機能など、複数人で1つのファイルを作成するための工夫が随所になされている。
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