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急成長の「SmartHR」はなぜ入退室管理にスマートロックを選んだか:事例で学ぶ!業務改善のヒント(4/4 ページ)
検討1日、設置1時間。スマートフォンのBluetooth/NFCを使って施錠・解錠する「スマートロック」を選んだ理由は?
AD連携やAPI連携などの機能拡張に期待
事業拡大中の同社では、もう1つ、スマートキーの魅力を語る。人員規模の変動に応じてオフィスを変えていく場合でも、ICカード型の施錠システムなどを持つ、賃料の高いオフィスビルでなくても、サービス運営の信頼性を守る環境を獲得できる点だ。
実際、同社ではオフィスの移転を経験しているが、既存の装置(Akerun)を取り外して、そのまま新しいオフィスの出入り口に設置し直しただけで済んだという。拠点を移動してもユーザーアカウントに変更はないため、移転に影響を受けず、利用できる点も評価する。実際、同社では現在の新オフィスに引越しする際に、既存の機器とユーザー情報をそのまま引き継いで利用している。
ユーザー管理に関していえば、Active Directory(AD)連携やAPI連携に期待しているという。
「新規にアカウントを作成したときにADと連携して、Akerunのユーザーを自動で作成できたりすると便利に使えます。さらにAPIを使ってわれわれのSmartHRとも連携すれば、異動に伴う鍵の管理と、社会保険や雇用保険の手続きを一緒に行うといったことができるようになります」(高橋氏)
こうした連携が可能になってくると、AkerunとSmartHRのクラウドサービスとしての魅力もさらに向上するはずだ。注目ベンチャーとして市場を切り開いている両者の今後に期待したい。
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