IDC Japanの調べによれば、2017年第1四半期(1〜3月)の国内スマートフォン出荷台数は851万台で、前年同期比30.1%の成長となった。2016年第1四半期以来の出荷台数の落ち込みは回復基調にある。
ベンダー別の市場占有率(出荷台数ベース)を見ると、1位のベンダーが50.0%、2位は11.8%で、3位が10.8%、4位が8.2%で、5位は5.7%となった。
MVNO事業者向けに出荷されることの多いSIMロックフリーモデルは76万6000台だった。成長基調にはあるものの当該市場全体の9.0%を占めるに過ぎず、依然として少数の出荷にとどまっている。
従来型携帯電話ユーザーがスマートフォンへ移行する際の受け皿となるモデルの重要性が今後高まると予測される。また、世界的潮流として有機ELパネルやデュアルレンズカメラの採用がハイエンドモデルを中心に進んでいて、VRプラットフォームも普及に向けた動きが活発化しつつある。
規模の面から見ても、スマートフォンが今後のデジタルトランスフォーメーション(DX)で大きな役割を果たすことが明らかである。ハードウェアとソフトウェアの両面で世界的視野でのイノベーションが求められる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.