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利便性を諦めない、最新のモバイル管理ソリューションIT導入完全ガイド(4/4 ページ)

企業でのモバイルデバイスの利用が拡大する中、モバイルをいかに管理するか頭を悩ませることもある。モバイル管理ソリューションの現状を整理しつつ、有用な機能を紹介する。

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「ワークスペース」の統合ポータルと連携するソリューション

 モバイルデバイスの利用とともに、モバイルからのクラウド利用も広がっている。その際にはモバイルセキュリティの確保に加えて、ユーザーの利便性にも配慮が必要だ。例えば、クラウドサービスごとに設定したIDとパスワードを、モバイル端末でも入力して、その都度ログインするというのは時間も手間も掛かる。

 現在ではモバイルデバイスだけでなくPCも含めたあらゆるデバイスに同一のポータル画面を提供し、そこからさまざまなアプリやクラウドサービスに対して、シングルサインオンでアクセスできる統合ワークスペースポータルを提供するベンダーがある。このサービスは、モバイル端末を管理するEMM機能に加えて、追加で導入するケースが多い。

図5 各デバイスに共通の画面イメージを提供する統合ワークスペースポータル
図5 各デバイスに共通の画面イメージを提供する統合ワークスペースポータル(出典:ネットワールド)

 エンドユーザーは、利用するどのデバイスからも、同じビジュアルイメージのポータル画面にアクセスすることになる。そして、そのポータル画面に一度ログインすれば、以降は画面上のアイコン、例えばOffice 365や「Salesforce」、自社開発のアプリ、さらには仮想デスクトップ環境を構築している企業なら「VDI」のように名称を付けたアイコンをクリックするだけで、目的のアプリや仮想環境を利用することができるようになる。アプリの配布は、前述の通り、ユーザーごとに必要なアプリをまとめたカタログを配布し、ダウンロードさせれば完了だ。

図6 統合ワークスペースポータルへのサインオンだけで全てのアプリにアクセス
図6 統合ワークスペースポータルへのサインオンだけで全てのアプリにアクセス(出典:ネットワールド)
図7 利用するアプリや環境はアプリストアから選択してアクセス
図7 利用するアプリや環境はアプリストアから選択してアクセス(出典:ネットワールド)

 日本政府は、働き方改革への取り組みを企業に求めている。具体的にテレワークの推進という目標も掲げられているが、その際に一助となるのがクラウド活用であり、働き方改革の観点からも、今後クラウドサービスの利用が広がっていくことは間違いない。また社内PC環境の管理と運用を効率化したいと考える企業なら、VDIの導入は現実的な解決策だ。今後クラウドサービスもVDIも、モバイルデバイスとは切っても切れない関係になっていくだろう。

 企業にとってモバイル活用は、生産性を上げるための一手となる重要な要素だ。しかし、ますます能力を上げるモバイル端末の管理を怠れば、企業にとって致命傷になるような問題にもつながる。

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