LTE対応「Surface Pro」と中小企業向け「Microsoft365 Business」の実力は?(1/4 ページ)
「Microsoft365」の中堅・中小企業向けラインがいよいよ「Microsoft365 Business」として投入される。どのような特徴があるのか、同時に紹介されたLTE-Advanced対応の「Microsoft Surface Pro」の詳細とともに紹介しよう。
日本マイクロソフトは中堅・中小企業の働き方改革を支援する統合ソリューション「Microsoft365 Business」の提供開始を11月1日に発表した。これと同時に同社のオリジナルデバイス「Microsoft Surface Pro」に、LTE-Advanced対応のSIMフリーモデル2機種を追加することも発表した。その模様をレポートしていこう。
中堅・中小企業の働き方改革を加速させる「Microsoft365 Business」
政府の方針でもある「働き方改革」の波は、多くの企業に急速に広がっている。しかし日本における働き方改革をより促進するためには、国内に約380万社存在する中堅・中小企業こそが前向きに取り組む必要があると日本マイクロソフトは考えている。
発表会に登壇した日本マイクロソフト執行役員常務 マーケティング&オペレーションズ部門担当のマリアナ・カストロ氏は「働き方改革は日本企業にとって重要であると同時に、ビジネスパーソンにとっても重要なこと。特に日本においては中小企業のビジネスパーソンを支援する必要がある」と強調した。そこで同社が提案するのが「Microsoft365 Business」である。
マイクロソフトが調査した日本におけるビジネスパーソンの状況の一部。アジア平均と比較すると、日本のビジネスパーソンは「高い生産性を発揮できている」の回答が約5分の1にとどまっており、「いつでもどこでも柔軟に働ける」の回答も非常に低い
「Microsoft365」は、「Windows10」と「Office365」、さらに「Enterprise Mobility+Security(EMS)」を統合したソリューション。Microsoft365シリーズは既に、大企業向け「Microsoft365 Enterprise」、ビジネスの最前線で活動するワーカー(first-line worker)向け「Microsoft365 F1」、教育機関向け「Microsoft365 Education」が発表されているが、そこに中堅・中小企業向け「Microsoft365 Business」が加わった。これで、全てのラインアップが出そろったことになる。それぞれの特徴は割愛するが、ここでは今回発表された「Microsoft365 Business」について解説していく。
Microsoft365 Businessは、シリーズ中でも特に中堅・中小企業向けにカスタマイズされており、次に紹介するアプリや機能で働き方改革をサポートする。
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