「外付型ストレージ」シェア(2017年第2四半期):シェア情報アーカイブ
HDDからオールフラッシュへの移行が進む外付型エンタープライズストレージ市場。シェア情報を紹介する。
IDC Japanの調べによれば、2017年第2四半期(4〜6月)の外付型エンタープライズストレージの国内支出額は、前年同期比9.6%減の383億300万円となった(この金額にはベンダー売上額にマージンが加算されている)。そのうち、メインフレーム向けが同比13.5%減の40億8200万円で、オープンシステム向けが同比9.2%減の342億2200万円であった。
搭載メディアのHDDからフラッシュへの移行が進み、オールフラッシュアレイ(AFA)向けの支出額は同比111.6%増の79億8200万円となった。ハイブリッドフラッシュアレイ(HFA)は同比22.7%減で116億800万円、オールハードディスクアレイ(HDD)は同比20.7%減の187億1300万円であった。
当該製品の支出額に占めるAFAの比率は前年同期の8.9%から20.8%に上昇した。AFAは、プライマリーストレージとしての採用が進みつつあり、従来AFAの導入に慎重であった国内金融機関の基幹系や勘定系のシステムでも採用された。AFAの導入実績の増加に伴い、信頼性が十分に高まったことが背景にあるとみられている。
当該製品の売上額は363億7900万円で、ベンダー別の市場占有率(売上額ベース)を見ると、1位のベンダーが21.6%、2位は13.9%、3位は11.3%となっている。
エンドユーザーのクラウドサービス採用増加に伴い、クラウドサービスプロバイダー向けを中心としたサーバ内蔵型のストレージに需要のシフトが発生していると分析されている。
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